今年新たにスタートした「SDGsポイント制度」
2024/09/20
「誰もが生涯を通じて安心・安全に守られ、健康で自分らしく生きられる町」
その実現に向けて、上士幌町では様々な取組を行っています。
「SDGsポイント制度」について、町ゼロカーボン推進課の木川さんと上嶋さんに話を伺いました。
ゼロカーボン推進課の木川さん(左)と上嶋さん(右)
上士幌町は2022年4月に、脱炭素に向けた先進的な取組をする自治体として環境省から「第1回脱炭素先行地域」に選定されました。そこで提出した計画提案書には、住民の脱炭素やSDGsへの関心を高めるためSDGsポイント制度の構築に取り組むことを盛り込んでいます。
SDGsポイント制度の構想を実現化するために、2022年に「上士幌町ゼロカーボン推進プロジェクトチーム」を立ち上げました。 町内の多様な分野の方にご参画いただき、ポイント付与されるメニューや運用ルールなどについて具体的に意見を出し合いました。
プロジェクトチームでは「リユース製品の持込」や「テストでいい点数を取るとポイント付与」などの提案があり、その中でも取り組みやすいものを最終的に20項目程度メニューに設定しています。
また小中高校生向けにウェブアンケートも実施し、広く意見を取り入れました。
もともとは歩数計で測っていた健康ポイントを、スマホアプリにしたら利便性が高まるのではないかと話しており、健康ポイントをSDGsポイントに統合しました。
これまで健康ポイントの交換手続きをするには、町内のまちづくり会社「生涯活躍のまち かみしほろ(ハレタ)」に足を運ばなければいけませんでした。
アプリによる計測、データ送信が可能となったことで利便性が高まり、市街地から離れた農村部やぬかびら地区に住む方の参加が世代を問わず増えました。
健康ポイントの参加者数は、SDGsポイント統合前から現在(2024年8月21日)までに81名増えています。ポイント付与件数が最も多いメニューは「健康ポイント連携」となっており、「高齢者eスポーツ参加」や「まる元運動教室への参加」、「健康診査受診」など、健康に関するメニューに多くポイントが付与されています。
SDGsポイント説明会を開催しています。参加された方の中には、SDGsや制度について理解した後に、その場でアプリを追加してくれる高齢の方もいらっしゃいます。制度の利用者は70代の方が最も多く、40〜70代の方が全体の65%以上を占めています。 学校でSDGsについて学んでいない世代の方にも、SDGsポイント制度をきっかけに理解を深め、実際に行動してもらいたいと考えています。 またご自身の行動によりどういったSDGs目標の達成につながるかを知ってもらう為、ポイント付与のレシートに、その行動によって達成につながるSDGs目標を記載しています。健康ポイントの部分では、歩数をランキングで表示したり、「メタボ・肥満改善サポート事業への参加」のメニューを達成度合いに応じて段階的にポイントを付与したりしています。
SDGsポイント制度は、4月から7月までの期間で1,242名に利用いただいています。2024年度の目標である利用者数400名はすでに達成し、2030年度までに2,000名の利用を目指しています。
今後はSDGs目標の達成に積極的に取り組んでいる町民をマスターに認定し、町全体に活動を広めていただくマスター制度により、SDGsを通した世代間交流やコミュニティ活性化につなげていきたいと考えています。行政としての取組に終わらず、SDGsポイント制度をきっかけに町民を巻き込み、町全体で一体となってSDGs目標の達成に向けて取り組んでいきます。
SDGsポイント制度についてはコチラ
※本記事は2024年8月21日時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。
その実現に向けて、上士幌町では様々な取組を行っています。
健康・環境 未来につながる行動の見える化
上士幌町ではふるさと納税でいただいた寄付金を活用し、2018年から健康づくり活動に対してポイントを付与する「健康ポイント事業」を行っています。「健康ポイント事業」は、今年から新たにスタートした「SDGsポイント制度」に統合されました。 健康づくりや環境に配慮した行動に応じて付与されるSDGsポイントはバルーンカード・バルーンスタンプアプリにたまり、町内店舗で利用可能な地域通貨となっています。「SDGsポイント制度」について、町ゼロカーボン推進課の木川さんと上嶋さんに話を伺いました。
ゼロカーボン推進課の木川さん(左)と上嶋さん(右)
SDGsポイント導入の経緯
――SDGsポイント制度を始めるまでの経緯を教えてください。上士幌町は2022年4月に、脱炭素に向けた先進的な取組をする自治体として環境省から「第1回脱炭素先行地域」に選定されました。そこで提出した計画提案書には、住民の脱炭素やSDGsへの関心を高めるためSDGsポイント制度の構築に取り組むことを盛り込んでいます。
SDGsポイント制度の構想を実現化するために、2022年に「上士幌町ゼロカーボン推進プロジェクトチーム」を立ち上げました。 町内の多様な分野の方にご参画いただき、ポイント付与されるメニューや運用ルールなどについて具体的に意見を出し合いました。
プロジェクトチームでは「リユース製品の持込」や「テストでいい点数を取るとポイント付与」などの提案があり、その中でも取り組みやすいものを最終的に20項目程度メニューに設定しています。
また小中高校生向けにウェブアンケートも実施し、広く意見を取り入れました。
脱炭素先行地域とは
2030年度までに民生部門の電力消費に伴うCO2排出実質ゼロを実現し、運輸部門や熱利用等も含めてそのほかの温室効果ガス排出削減についても、日本全体の2030年度目標と整合する削減を地域特性に応じて実現する地域。
健康ポイント事業の統合
――「健康ポイント」が「SDGsポイント」に統合されたことで、変化はあったのでしょうか?もともとは歩数計で測っていた健康ポイントを、スマホアプリにしたら利便性が高まるのではないかと話しており、健康ポイントをSDGsポイントに統合しました。
これまで健康ポイントの交換手続きをするには、町内のまちづくり会社「生涯活躍のまち かみしほろ(ハレタ)」に足を運ばなければいけませんでした。
アプリによる計測、データ送信が可能となったことで利便性が高まり、市街地から離れた農村部やぬかびら地区に住む方の参加が世代を問わず増えました。
健康ポイントの参加者数は、SDGsポイント統合前から現在(2024年8月21日)までに81名増えています。ポイント付与件数が最も多いメニューは「健康ポイント連携」となっており、「高齢者eスポーツ参加」や「まる元運動教室への参加」、「健康診査受診」など、健康に関するメニューに多くポイントが付与されています。
さらなる普及を目指して
――SDGsポイント制度の積極的な利用を促す工夫があれば教えてください。SDGsポイント説明会を開催しています。参加された方の中には、SDGsや制度について理解した後に、その場でアプリを追加してくれる高齢の方もいらっしゃいます。制度の利用者は70代の方が最も多く、40〜70代の方が全体の65%以上を占めています。 学校でSDGsについて学んでいない世代の方にも、SDGsポイント制度をきっかけに理解を深め、実際に行動してもらいたいと考えています。 またご自身の行動によりどういったSDGs目標の達成につながるかを知ってもらう為、ポイント付与のレシートに、その行動によって達成につながるSDGs目標を記載しています。健康ポイントの部分では、歩数をランキングで表示したり、「メタボ・肥満改善サポート事業への参加」のメニューを達成度合いに応じて段階的にポイントを付与したりしています。
だれもが安定して暮らし続けられるように
――SDGsポイント制度を通して目指す上士幌町の姿を教えてください。SDGsポイント制度は、4月から7月までの期間で1,242名に利用いただいています。2024年度の目標である利用者数400名はすでに達成し、2030年度までに2,000名の利用を目指しています。
今後はSDGs目標の達成に積極的に取り組んでいる町民をマスターに認定し、町全体に活動を広めていただくマスター制度により、SDGsを通した世代間交流やコミュニティ活性化につなげていきたいと考えています。行政としての取組に終わらず、SDGsポイント制度をきっかけに町民を巻き込み、町全体で一体となってSDGs目標の達成に向けて取り組んでいきます。
SDGsポイント制度についてはコチラ
※本記事は2024年8月21日時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。